歯と口のトラブル

歯の着色は歯ブラシでゴシゴシしてもいい?

歯の着色は歯ブラシでゴシゴシしてもいい?

歯の着色、つい歯ブラシでゴシゴシしたくなる気持ち、わかります!

鏡を見て、「あれ?なんか歯の色、前より黄ばんでない?」ってふと思ったときの、あのモヤモヤ…
地味にテンション下がりますよね。

「コーヒーとか紅茶のせいかな…?」「ちゃんと歯磨きしてるのに…」
そんなふうに考えて、ついゴシゴシ力任せに磨いてしまった経験、ありませんか?

でもね、実はそれ、やればやるほど逆効果かもしれないんです!

「キレイにしようとしてるだけなのに!」って思いますよね。
うんうん、わかる。その気持ち、めっちゃ共感です。

でも本当の意味で歯をキレイに保つには、やみくもに磨くだけじゃ足りないんです。
むしろ、「やさしさ」がいちばんの近道だったりします。

ゴシゴシ磨きの落とし穴

歯磨き

歯や歯ぐきにとっては大ダメージかも!?

力強く歯磨きをするとスッキリした気分になるけど、実際にはトラブルの元になることも…。

ゴシゴシ磨きがもたらすリスク

歯の表面(エナメル質)が削れる
→ 強い力で磨きすぎると、歯の表面が少しずつ削れてしまいます。これが進むと、知覚過敏になったり、着色がつきやすくなったりする原因に。

歯ぐきが下がる
→ 過度な力で磨くと、歯ぐきがダメージを受けて下がってしまうことも。そうなると見た目にも影響が…。

着色は落ちないどころか悪化することも
→ 表面がザラつくと、かえって着色がつきやすくなるという悪循環に。

つまり、「キレイにしたい!」という気持ちが裏目に出てしまうこともあるんです。

歯の着色の一番の原因は?

コーヒー

「ちゃんと歯磨きしてるのに、なんで着色するの…?」
そう思ったこと、ありませんか?実はその正体、毎日の“あれ”の積み重ねかもしれません。

主な着色の原因は「ステイン」と呼ばれる色素沈着

ステインとは、食べ物や飲み物などに含まれる色素やタンニンが歯の表面に付着したもの。これが徐々に蓄積して、歯の黄ばみやくすみとして現れてくるんです。

着色を引き起こしやすい代表的な飲食物:

コーヒー・紅茶・緑茶
→ タンニンが多く含まれ、毎日飲む人は要注意!

赤ワインやカレー、ケチャップ系の料理
→ 色の濃い食品は色素沈着のリスク大。

チョコレートやココア
→ これも意外と色素が歯に残りやすいんです。

タバコのヤニ(ニコチン・タール)
→ 着色のレベルが一段とアップ。長年の喫煙で茶色くなることも…。

食後の歯磨きでも落としきれない理由

色素は、歯の表面にあるペリクル(たんぱく質の膜)に付着します。

時間が経つと歯垢と混ざって固着し、通常の歯磨きでは落ちにくくなります。

歯の表面がザラついていたり、傷ついていたりすると、さらにステインが付きやすくなるという悪循環も。

つまり、一番の原因は“毎日のちょっとした習慣”の積み重ねなんです。だからこそ、「気づいたときに優しくケア」することが大事!

ステインは、生活習慣の見直しと正しいケアでしっかり予防&対策できますよ。

着色ケアに大切なのは、「ゴシゴシ」じゃなくて「やさしく&正しく」

着色汚れに立ち向かうには、ちょっとしたコツが大切なんです。

正しいケアのポイント

やわらかめの歯ブラシを使う
→ 毛先が細くて柔らかいものがベスト。ゴシゴシじゃなくて「なでるように」。

歯磨き粉は“ホワイトニングタイプ”でも粒子が細かいものを
→ 研磨剤が強すぎると逆効果なので、選び方にも注意!

1本1本ていねいに、時間をかけて
→ 力より時間と丁寧さがキモ。無理せず優しく磨くことで、着色の予防にもつながります。

強く磨くより、「正しく・やさしく磨く」が断然◎なんです!

歯の美しさは毎日のケアから。今日からできる正しいステップを

歯ブラシ

着色はすぐには落ちなくても、コツコツ続けるケアでちゃんと変化します。
そして、どうしても落ちない着色は歯科医院でのクリーニング(PMTCなど)がおすすめ。

最後に、今日からできる一歩をまとめておきますね!

今日から意識してみてほしいこと

歯ブラシはやさしく「なで磨き」

歯磨き粉は“低研磨タイプ”で

週に1度は歯間ケアもセットで

歯医者さんでの定期的な健診も忘れずに!

おすすめの着色対策グッズとケア方法をご紹介!

歯磨き

セルフケアのレベルをひとつ上げるなら、アイテム選びも大事

歯科的におすすめなアイテム

ステイン除去専用の歯磨き粉
→ 研磨力が抑えめで、酵素や清掃補助成分が含まれているものが理想。

電動歯ブラシ(ソフトモード)
→ 自分で力加減しなくても適切にケアできる頼もしい味方。

歯間ブラシやデンタルフロス
→ 歯と歯の間の着色も見落とさずに。歯垢と一緒に色素もスッキリ!

…でも、「もうすでにガッツリ着色してるんだけど!?」ってときはどうする?

着色には“エアフロー”が最強!

エアフロー

「どうしても落ちない」「セルフケアだけじゃムリ!」
そんなときこそ、歯科医院での“エアフロー”が大活躍なんです。

エアフローってなに?簡単に言うと…

細かいパウダーと水・空気をジェット噴射して着色を落とすプロ用のクリーニング技術。

エナメル質を傷つけずに、やさしく、でも確実に汚れを除去できるのが最大のメリット。

歯の表面だけでなく、歯ぐきのキワや歯周ポケット内の汚れにも効果的!

エアフローが向いているケース

  1. コーヒー・紅茶・ワインなどで歯が黄ばみがちな方
  2. タバコのヤニが気になる方
  3. 歯のくすみをスッキリさせたい方
  4. 歯の健康維持と同時に、見た目も大事にしたい方

そして何より…痛みがほとんどなく、気持ちよく受けられるのが魅力!

一度受けてみると、「え、もっと早く知りたかった!」ってなる人続出です💡

エアフローって保険で受けれる?それとも自費診療?

エアフロー

当院での定期健診には、エアフローを使ってのクリーニングが含まれます。主に歯茎や歯間の歯垢を落とすために使用しますが、同時に軽い着色汚れを落とせますので、歯本来の色がよみがえります。

定期健診は保険診療。
そして、定期健診のクリーニングで落としきれなかった汚れ、例えばタバコのヤニ汚れなどを徹底的に落とす場合は、自費診療での治療となります。

セルフケアとプロケア、両方をうまく取り入れることで、
「透明感のある白い歯」がちゃんと目指せますよ!

まとめ

歯の着色って気になりますよね。でも「ゴシゴシ磨けば落ちるでしょ」は、ちょっと待った!

強い力で磨くと歯の表面を傷つけてしまいます。そんな時は、定期健診でエアフローを使ったクリーニングをまず受けてみましょう。
虫歯や歯周病を予防しながら、着色汚れも落ちて、歯の本来の色になります。若い方の場合は天然歯の色が白いので、エアフローだけでかなり歯の色が白くなる方もおられます。

歯や歯ぐきを守りながら正しいケアを続ければ、自然で明るい歯の色が戻ってきます。